予備試験の合格に必要な勉強時間は少なくとも2,000時間~3,000時間ともいわれています。
なんとなく働きながら勉強をしていると、自分の得意な好きな教科ばかりを勉強してしまいがちです。
今日の記事は忙しい社会人受験生向けに「予備試験の科目ごとの勉強時間」を算出してみましたので、紹介したいと思います!
目次
①早速ですが結論
1科目あたり179時間と考えると、約1年間で割ける科目ごとの勉強時間は以下の通りです。

※民法は出題範囲が広範なため、2科目カウント
②具体的算出方法
まず、来年度の論文式試験の科目数を把握します。
来年度の論文式試験に出題される科目は下記の通りです。
- 公法系(憲法・行政法)
- 刑事系(刑法・刑訴法)
- 民事系(民法・民訴法・商法)
- 法律実務基礎(民事・刑事)
- 選択科目(現在司法試験の選択科目8科目)
令和4年度の予備試験の論文式試験から「一般教養」が廃止され、「選択科目」が導入されます。(法務省HP:001333810.pdf (moj.go.jp))
これまでは一般教養を除く実質9科目の対策で済んでいたものが、選択科目も併せた10科目を勉強する必要が出てくるため、1科目に割くことのできる時間が従前よりも少なくなると思われます。
ですので、①で算出した勉強時間については、下記算出式でそれぞれの科目に割くことができる時間を算出します。
- 1週間あたりの勉強時間は35時間と仮定
- 計算の簡略化のため、令和3年6月1日から令和4年6月30日まで56週あると仮定
- 論文式試験までの総勉強時間:35時間/週×56週=1,960時間
- 1科目あたりの勉強時間:1,960時間÷11科目(※)=179時間弱
- ※民法については範囲が膨大のため2科目カウントで179時間×2科目=358時間
③重要なことは論文式試験の目標得点を決めておくこと
この際、重要なことは「論文式試験の目標点」だと思います!
自分が得意な科目についての勉強時間を抑え、不得意な科目の勉強時間を増やして試験対策をするためにも、目標得点は不可欠となります。
ちなみに私の来年度の目標点は下記の通りです。

ちなみに、過去5年間の論文式試験の合格最低点は下記の通りです。

得意な教科(もしくは、得意な教科になりそうな試験)と不得意教科の勉強時間については、メリハリを意識した方がいいと思います!
また、受験生あるあるですが自分の得意な科目に時間を割きがちです。
例えば刑法が得意で民法が苦手、という場合には、刑法の勉強時間を100時間程度と考え、民法に割り当てる時間を358時間+79時間=437時間と考え、不得意科目の勉強時間を増やして弱みをつぶします。
大学入試の2次試験と似ているようにも思いますが、合格点が年度ごとに変動する相対試験の場合は、「不得意科目がない」または「得意科目で不得意科目のカバーが出来る」といったように、バランスよく点数を稼ぐことができる人が強いです!
「弱点がないこと」こそが、最大の強みなのです!
また、得意科目を10点伸ばす労力と、不得意科目を10点伸ばす労力とでは伸びしろが大きい分、不得意科目の方が効率が良くなります!
ですので、しっかりとした自分なりの得点戦略を持つことは重要だと思うのです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!挑戦の毎日を!